ヴァンパイアサバイバーズというゲームをご存知でしょうか。
SwitchやPSなどの家庭用ゲーム機では今のところ展開されていないソフトなので、まだ日本で大ヒットまではしていない印象ですが、このゲーム、めちゃくちゃ楽しいです。
ジャンルとしてはローグライクに近いのですが、本作はもう新たな ”ヴァンサバライク" というジャンルを確立していると言えます。
この記事では30時間やり込んだ筆者がこのゲームの概要と良い点・惜しい点を紹介します。
目次
どんなゲーム?
本作は全方位から迫りくる敵を、移動のみの操作と全自動の攻撃でなぎ倒し、制限時間(30分)生き残ることが目的の見下ろし型2Dゲームです。
敵を倒すと出現するアイテムを拾い集めることでレベルアップしていき、武器の種類を増やしたり、武器や自分自身を強化していくことができます。
時間の経過とともに敵の攻撃も苛烈になっていくので、ゲームを進めていくと画面が敵や自分の攻撃で埋め尽くされるくらい激しい画面となります。
これが見ているだけでも非常に爽快で、ど派手な攻撃で無数の敵が溶けていく様は無双ゲームを超えるほどに気分が良いです!
また、本作で基本的に操作するのは移動のためのスティック1本なので、ゲーマーでない人にもオススメしやすいのもポイントが高いです。
一般的なゲームと違いどこかにたどり着くことが目的ではないため、基本的にはどんどん近寄ってくる敵をその場で倒すだけで良く、移動範囲も少ないので方向音痴にも優しいです笑
ステージには隠しアイテムがあったりするので、時には敵の攻撃をかいくぐりつつ隠しアイテムを見つけにいくときもあります。
因みに、ドット絵でステージやキャラクターが描かれているので、PCゲームですが要求スペックが低く、グラボを積んでいない低スペックなPCでも問題なく遊ぶことができます。
要求スペックについては詳しくはSTEAMのページにてご確認いただけます。
価格は?
本編が499円、追加コンテンツが199円と、ひじょーーにお買い得になっています!
課金要素も皆無なので、約700円で数十時間は余裕で熱中できるゲームを楽しめます。
良い点
どんどんキャラクターが強化されていくのが楽しい
ローグライクのゲームに共通することではありますが、レベルアップや宝箱でプレイヤーキャラが異常なまでに強くなっていく様がとにかく中毒性があります!
最初はホントにしょぼい攻撃しかできませんが、10分以上経過すれば画面のいたるところで自分の攻撃が炸裂するようになるので、この快感はなかなか他のゲームでは体験できないのではないでしょうか。
とにかくド派手
STEAMの販売ページなどで映像を見てもらった方が速いと思いますが、強化された攻撃で無数の敵をなぎ倒していく様がとにかくド派手で中毒性が高いです!
武器や演出も様々で、色んな武器をついつい試したくなってしまうほど、どの武器を使っていても強いし楽しいし派手です。
特に自分のお気に入りの武器やアイテムを運良くたくさん引けたときは、無双状態で敵が勝手に溶けていくので、ついつい何度もチャレンジしたくなってしまいます。
武器は最大6種類まで持てるのですが、どれも強化すればかなり見応えもあって強い武器になるので、運要素はありますが引きが悪いだけでクリアできなくなるようなことはありません。
適度に考えることもある
基本的に自分のお気に入りの武器やアイテムを選んでいけば良いのですが、特定の組み合わせの武器とアイテムで、武器をさらに進化させることができるようになります。
例えば、斧+ろうそくを入手しておくと、最大レベルに達した後に宝箱を開けることで斧が進化して鎌のような見た目になり、全方位に向かって攻撃できるようになります。
そのような組み合わせが各武器に用意されているので、ただ考え無しにアイテムを選べばいいのではないですし、効果的なアイテムを引けるかどうかの運要素を少し強めてもいます。
ただ、必ずしも組み合わせにこだわる必要はなく、最終的には自分の強いと思うお気に入りの組み合わせでクリアすることも十分可能なので、プレイヤーの行動を制限しすぎないところも高評価です。
ゲーム初心者でもすぐに熱中できる
これは実体験なのですが、本作を非ゲーマーの家族にプレイしてもらったのですが、かなり気に入ってくれたようで何日も熱中して遊んでくれました!
やはりポイントはわかりやすいゲームシステムと簡単な操作にあると思います。
例えば3Dで奥行きがあってリアルなゲームって操作も複雑なことが多く、ゲーマーではない人からすると、楽しめるように慣れるまで時間がかかってしまうと思うのですが、本作はゲームの中でも最高レベルに簡単な操作で最初から最後までプレイできるので、非ゲーマーの方もすんなり熱中できると思います。
また、見下ろし型の2Dゲームなので、3D酔いとも無縁で、情報量も比較的限られているのも良い点ですね。
3Dのゲームはゲームが得意でない人からすると、思い通りに動かすだけでも一苦労なところがあるので。
以上のような理由から、ゲーム好きはもちろん、普段ゲームを全くしない人にも非常にオススメできる作品となっています。
悪魔城ドラキュラをオマージュしたキャラやアイテムが豊富
本作は有名なカプコンのゲームシリーズである、悪魔城ドラキュラシリーズをオマージュした要素が多く、鞭や斧をはじめとした様々なアイテムが登場します。
どうやら他のゲームのキャラやアイテムもオマージュされているようなのですが、まだ知識の乏しい筆者にはそこまで気が付きませんでした(おそらくカプコンの「大神」のオマージュの犬は分かりました)。
宝箱を開けたときの脳汁が凄い
本作ではレベルアップでの強化の他に、宝箱でも自身を強化することができます。
宝箱はイメージ通りボーナスアイテムとなっており、通常のレベルアップでは1つしか強化アイテムや武器を入手できませんが、宝箱からは1, 3, 5個のアイテムが同時に入手できます。
1, 3, 5個のうちどれになるかはランダムですが、運のステータスが影響しています。
この宝箱入手時の画面の演出がとにかく派手で、パチスロの画面におそらく似たような感じで、じゃらじゃら出てくるコインや演出でボーナス感が上手く表現されています。
特にアイテムが3個、5個入っていたときの嬉しさと気分の良さはかなり癖になると思います!
惜しい点
プレイが単調
これは手軽なゲームプレイを優先しているので仕方ない部分ではありますが、長い時間遊んでいると流石に移動だけの操作が単調になってきます。
なので、忍耐力のある人でないと何時間も連続でプレイするのはちょっと辛いかもしれません。
とはいえ、短時間のプレイでも非常に充実した時間を提供してくれるゲームなので、コストパフォーマンスは非常に高いといえます。
あと、プレイが単調になる要因として敵の動きも単調な点があります。
例外もいますが、基本的には自分に向かって敵がゆっくり迫ってくるだけなので、敵の種類はたくさんいるものの、見た目や体力、大きさ以外の違いはほぼありません。
ステージ数は少ない(2023年1月現在)
本作は数百円で購入できる小規模なタイトルなので、ステージ数はかなり少ないです。
2022年12月に追加DLCが販売されましたが、それを合わせても基本ステージが7、チャレンジやボーナスステージを含めても13くらいしかステージは用意されていません。
いや、これでも数百円のインディーズタイトルとして見れば十分なボリュームなのですが、何千円もするような大型のゲームに比べると流石にボリュームは控えめです。
まあ、ステージが違ってもやることはだいたい同じなので、このくらいのステージ数のほうがダレずに遊べてちょうどいいような気もしました。
日本語ローカライズが若干怪しい
本作はもともと海外のゲームなのですが、日本語翻訳は時々違和感があります。
武器やアイテムの効果がわかりにくかったり、同じステージのことを指しているはずなのに表記が違っていたり。
この辺は随時アップデートされて改善されていくとは思いますが、一応惜しい点に入れておきます。
使う武器が固定化してくる
例えば、DPSの観点から聖水と聖書は非常に強力と言えるので、プレイするとき優先的に取るようにしています。
どの武器も一定以上の強さはありますが、どうしても敵やステージの特色が無いので、慣れてくると毎回同じような武器とアイテムの構成になりがちです。
それでも十分に楽しめますが、もう少し状況に応じた最適解が用意されていると、色んな体験ができたように思います。
終わりに
本作を購入してから30時間以上は遊びましたが、収集要素などはまだまだあるので、完全クリアを目指そうと思ったらかなり長い時間遊べると思います。
強調しておきたいのはやはりシステムや操作が簡単な所で、非ゲーマーでも十分に楽しめる作品に仕上がっています。
ストーリーのようなものも無いので、短時間で気楽に遊べますし。
Steamストアでたまにセールもやっているので、その際はDLC込みで500円以内で購入できたりもします。
世界一有意義な500円の使い道だと思うので、少しでも気になる方は是非プレイしてみてください。
ちなみに、ブラウザで遊べる無料の体験版のようなものもあるので、まずはそちらを遊んでみるのも良いかも知れません。
↓無料のブラウザ版はこちらから↓
Vampire Survivors by poncle (itch.io)
本作の開発者であるLuca氏は、オンラインカジノ向けのスロットゲームやギャンブルゲームを開発している方で、その経験がこのゲームによく活かされていると思います。
特に宝箱の演出はまさにカジノに通ずるものがあります。
インディーズソフトはこのような名作が生まれることがあるので、やはり目が離せませんし、面白いですね。
小規模な開発環境だったからこそ、このように新しい発想のゲームにチャレンジできるのだと思いました。
このブログではゲームのコラムや僕がプレイしたゲームソフトのレビュー、購入した商品のレビューなどを行っているので、興味がありましたら他の記事も見ていただけるとお役に立てると思います。
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