今回は「スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド」のソフトの内、「フューリーワールド」の部分をレビューしていきます。
3Dワールドとフューリーワールドはゲーム性がだいぶ異なるので、別々の記事にしたいと思います。
3Dワールドの部分については、以下の記事でレビューしているので、ぜひ合わせてご覧ください。
スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールドはWiiUで2013に発売されたスーパーマリオ3Dワールドをベースに、新たにフューリーワールドという別のモードのゲームが追加されたソフトです。
2つのゲームが遊べるという意味ではボリューム的にお買い得な一本となっています。
そんな本作のフューリーワールドを完全クリアした筆者が、フューリーワールドの良いところを中心にレビューしていきたいと思います。
どんなゲーム?
フューリーワールドは、主人公のマリオを操作して広大な湖に浮かぶ島々を舞台にネコシャインを集めていくゲームとなっています。
グラフィックやアイテム、操作系統などのシステムは3Dワールドがベースになっていて、3Dワールドを遊んだ方なら違和感なく始められると思います。
筆者はスーパーマリオオデッセイをプレイした後、3Dワールド未プレイの状態でフューリーワールドを始めたので、若干操作の違いや見慣れないアイテムに戸惑ったりもしましたが、少しプレイすればフューリーワールドから始めてもすぐに慣れると思います。
3Dワールドは一本道のリニア式のゲームとなっていますが、フューリーワールドではおそらくマリオ本編では初のオープンワールド式のマップを採用。
あくまでおまけ的な立ち位置なので、ブレワイのように果てしなく広いマップではありませんが、従来のシリーズに比べたら格段に広い湖のマップの中を冒険できます。
湖の中には多くの島が浮かんでおり、一つの島が従来の箱庭マップに相当するような感じで(箱庭と呼ぶにはかなりコンパクトですが)、一つの島につき5つのネコシャインを集めるのが主な目的となっています。
そして、フューリーワールドの目玉要素といえば、パッケージにも大きく描かれているフューリークッパとの対峙です。
フューリークッパは通常のクッパの何十倍も大きく、一度い現れると静まるまで暴れ続けてプレイヤーを妨害してきます。
炎が降り注いだり、岩が降ってきたり、火のブレスを放ってきたりと、穏やかな湖の雰囲気が一変して大災害にでも遭っているような激しい展開が続きます。
このフューリークッパをクッパJr.の懇願を受けてどうにか鎮めるのというのがストーリーとなっています。
良いところ
訪れるたびに姿を変える島々
本作は島(小さな箱庭マップ)でネコシャインを集めるのが主な目的ですが、この島の仕掛の密度がすごいです。
最初に訪れた時は、そこまで仕掛けが多い印象はなかったのですが、一度島から離れて再び戻ってくるとなんと仕掛けや敵などが一変しているんですよね。
一つの島で5度美味しい、そんな密度の濃い体験を提供してくれます。
島は大小様々ですが、従来の箱庭マップと比べるとかなりコンパクトな印象です。
小さな箱庭で5つのネコシャインを集めるのは、進め!キノピオ隊長のゲームにも通づるものがありますね。
小さいマップにももちろんメリットが有り、島全体を把握しやすいので広いマップに比べてサクサククリアでき、テンポがいいです。
プレッシーでの移動が快適
3Dワールドにも登場したプレッシーが、フューリーワールドでは大活躍してくれます。
フューリーワールドではプレッシーは360度好きな方向に移動することができ、水上だけでなく陸の上も爆走できます。
陸上を進む時は敵やブロックを物ともせず、大木までなぎ倒して進むことができるのでプレッシーの強さに驚きました笑
速度も非常に速いので、島から島の移動も全然苦にならないくらい速く移動することができます。
しかも親切なことに、プレッシーは常にマリオのすぐ近くで待機してくれるようになっているので、探し回る必要も全くありません。
マリオ初のオープンワールド式のマップを採用していますが、オープンワールドの欠点として挙げられやすい移動の退屈さが徹底的に排除されています。
ど派手な大怪獣バトル!
本作の目玉要素といえますが、ギガベルというアイテムを取ることでギガネコマリオに変身することができます。
そして、さっきまで冒険していた島々を眼下に、巨大なフューリークッパと直接対決できてしまいます。
巨大さを感じる挙動が上手く再現されていて、迫力と重みのある大怪獣バトルを楽しむことができます。
僕がゲームが下手というのもありますが、意外と何度か倒されてしまいました。
マリオって世間的には簡単なゲームという認識だと思うんですけど、3回ダメージを受けたらゲームオーバーなので体力面だけ見ると実は制約が厳しいゲームだと個人的に思っています。
グラフィックがとても綺麗
マリオというか任天堂のソフト全般に言えますが、Switchのスペックを考えると非常に綺麗なグラフィックに見えました。
3Dワールドと違い遠景までくっきり描画されるので、高台から景色を見渡すととても壮観で綺麗でした。
Switchはレイトレーシングなどハイテクな機能は積んでないですが、ちゃんと水面に景色が映っているのもすごいです。
マリオのゲームらしくしっかり60fpsにも対応していますので、ぬるぬる快適に遊ぶことができます。
また、本作はフューリークッパが大暴れしている時は処理負荷が上がると思うので大変そうなのですが、(当たり前ですが)ちゃんと安定して動作しているので任天堂の技術力は改めて凄いと思いました。
ネコがかわいい
フューリーワールドでは舞台がネコの国というだけあってネコにフォーカスされた内容となっていて、いたるところにネコにまつわる要素があります。
ネコがいるのはもちろん、木や草などのオブジェクトやほとんどの敵の姿もネコにアレンジされていてかわいいです。
また、上の画像のようにネコマリオの状態だとネコがすり寄ってきてくれてとても可愛いです。
まさかの0秒ファストトラベル
最初に使った時びっくりしたんですけど、ファストトラベルが本当に一瞬です。
画面暗転と言うか、行き先を選んだらすぐに始まる感じです。
いくら一般的なオープンワールドよりもマップが狭いとはいえ、端から端は相当な距離なんですけど...PS5でもないのに。
上にも書きましたが、開発者のオープンワールドゲームのデメリットを感じさせない気持ちを強く感じました。
ホント、任天堂は謎技術が多いですね。
惜しい点
フューリークッパがちょっと煩わしい
他のレビュワーさんも挙げられている方が多いと思うんですけど、本作のフューリークッパ、後半になってくるとちょっと煩わしく思える仕様に思いました。
最初のうちは今までに無い新鮮な要素として楽しめたんですけど、じっくり攻略したい段階になってくると少し邪魔に感じます。
クッパが現れてもネコシャインを獲得すれば引き下がってくれるのですが、すぐにネコシャインが集められる状況ではない時もありますし、タイミングもランダムなので他の目的をこなしている時は鬱陶しかったです。
逆にフューリークッパにしか壊せないブロックというのもあり、壊してほしい場所がある時はなかなか現れなかったり...。
エンディング後の世界では、フューリークッパの出現を手動で切り替えられるようにしてあると良かったかなと思いました。
まあ煩わしいというのはフューリークッパ本来の役割を果たせているので、それが良いのかもしれませんけどね。
終わりに
やはりマリオシリーズはハズレが無いですね。
今作も夢中になって何時間も続けてプレイしてしまいました。
始めは3Dワールドのおまけということで大したボリュームはないのかな、と思っていたんですけど、全然そんなことはなく良い意味で裏切られました。
さすがにフルプライスの1本のゲームとして見るのは無理がありますが、本編の3Dワールドとセットで考えると、お買い得なソフトと言えるのではないでしょうか。
総合評価: 95点/100点
映画の公開も迫ってますし、欲を言えばSwitchの3Dマリオの新作が発表されたら嬉しいなあと思っているのですが。
でも次世代機に合わせて3Dマリオも発売したいでしょうし、難しいのかな。
このブログではゲームのコラムや僕がプレイしたゲームソフトのレビュー、購入した商品のレビューなどを行っているので、興味がありましたら他の記事も見ていただけるとお役に立てると思います。
スーパーマリオ3Dワールドについては以下の記事でレビューしていますので、是非合わせてご覧ください。
他にもマリオシリーズのゲームのレビュー記事などを書いているので合わせてご覧ください。
shirosgamereview2021.hatenablog.com
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お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m