昨年PS4で無料で配られたゲーム「エンター・ザ・ガンジョン」を何十時間もプレイしてみましたが、流石に鬼畜難易度過ぎてプラチナトロフィーは不可能だと感じたのでプレイを止めてレビューすることにしました。
一応初期キャラ4人とロボットの過去は始末したのですが、第6チェンバー(地下6階)や賢いネズミなど、あまりにも高難易度過ぎて心が折られてしまいました。
トロコンした人達本当に凄い。筆者は半分以上トロフィーを集めたくらいで挫折してしまいました。
またこのゲームの攻略に攻略において、隠し要素がかなり多いので予備知識がかなり必要になってくるんですよね。
つまりただでさえ鬼畜な難易度の戦闘に加えて豊富な知識も求められる非常にストイックなソフトなのです。
目次
良いところ
軽快で快適な操作性
本作は高難易度のローグライクシューティングゲームですが、操作はかなり快適で、キャラクターは硬直やもっさり感などはなくキビキビ動かすことができます。
だからこそ一瞬も気を抜けない激しいバトルになるともいえますが、もっさりアクションが苦手な方でも本作はおすすめです。
死に覚えゲーで上達している感覚が味わえる
本作は初見では全く相手の攻撃方法が分からず被弾してしまうことが多々あり、特にボス戦では初見で勝つのは非常に厳しいのですが、何回も挑んでいると大体避け方が分かってくるので安定して倒せるようなバランスになっています。
いや、正確には後半のボスでは攻撃方法がわかっていてもシビアな操作が要求されるので被弾も多いんですけど、前よりも成長している感覚は実感できると思います。
難易度がとにかく高いゲームですが、その分クリアしたときの達成感は非常に大きいです。
ただローグライクなため終盤で死んだときの絶望感や喪失感もとてつもないものがあります。
難しさにストレスを感じてしまう方にはおすすめできませんが、自分の腕を上達させたい、確かめたいストイックなゲーマーには非常におすすめできる作品となっています。
銃やアイテムの引き次第で状況が全く異なる
本作は運要素が非常に大きいゲームです。
宝箱などから銃やアイテムを入手することができますが、結構あからさまに強い武器・弱い武器があり、強いものを引いたときはダンジョンでほとんど無双状態になることもありますが、弱い武器は本当に弱くて使い道が限られたりします。
この辺は完全に人によるとしか言えませんが、この実力だけでなく運にも左右される感覚が楽しめる人には非常に中毒性の高いゲームとなっています。
武器やアイテムには、シナジーという組み合わせの相乗効果によって非常に強力になるものがあり、事前知識は必要になりますが強い組み合わせになったときは別ゲーに思えるくらいサクサク進めることができます。それでも一筋縄とはいきませんが。
追記(2022/9/22)
シナジーを発動させた場合の最強武器は、私が発見した中では「ブラックホールガン+不気味な触手=コズミックホラー」だと思います。
これにさらに、いにしえの英雄のバンダナなどの弾数増加アイテムが加われば全階層ほぼノーダメージで終了することと思われます。ぶっ壊れすぎな性能です。
ガンスリンガーというキャラを使っているときは無条件でシナジーが発動するので、ブラックホールガンを見つけたら最優先で得るのが良いと思います。
レベルなどの要素がないので実力次第では攻略に時間がかからない
多くのRPGではキャラクターのレベルを上げることで楽に攻略していけるシステムになっていて、ある意味それがゲームのうまくない人への救済措置になっている側面もありますが、このゲームにはレベルという概念がないので、1度死んでしまったらほぼ全てやり直しです。
逆に言えばレベル上げなどが攻略の邪魔になることがないので、ゲームが上手い人はさくさく短時間でクリアできてしまうともいえます。
上手い人は30時間でトロコンした人もいるとか。
自分の実力に自信のある人は本作は非常におすすめできます。
逆にコツコツキャラクターを成長させて、地道に安全にゲームを進めたい人には全くおすすめできません。
アイテムや隠し要素のボリュームがとにかく凄い
本作はメインとなるガンジョン(ダンジョン)は地下1階から地下5階までとなっていて、メインのステージだけだと短いのですが、アイテムや隠し要素の数はこのボリュームからは考えられないくらいたくさん存在します。
まず銃やアイテムですが、把握できないくらい存在します。後々徐々にアンロックされていくものも多いので、インディーズのソフトとは思えないくらいたくさん存在します。
何もアンロックしていない初期の状態でも後半で十分通用するような強い銃やアイテムは多いので、安心して序盤からクリアを目指す事ができます。
初期開放の武器としては「ソードガン」や「パーティクラー」あたりは汎用的に使えてとても強力です。
本作はメインとなる5階分のダンジョン以外に、寄り道できる合計5つのダンジョンが存在します。もちろんそこには強力なボスも待ち構えているので、すべて寄り道するととてつもない長期戦を強いられることになります。
ただし道中でアイテムやコインを入手できるのであえて寄り道するという選択もありです。
自分が行けた中では、地下6階が非常に苛烈で厳しかったです。なんとかボス戦までいけたものの、ボスには瞬殺されたのでかなり心をえぐられました( ;∀;)
他にもゲーム内では説明されない隠し要素が多々あるので、攻略しようと思うと底なしに奥が深いゲームとなっています。
インディーズのソフトで値段も2000円未満なことを考えると、非常にボリュームが有り完成度の高いソフトです。
また、他の会社のゲームソフトのパロディのような小ネタも至る所に見られるので、ゲームファンならクスッと笑える場面も多いと思います。
惜しいところ
攻略サイトがないと銃やアイテムの効果、ゲームの進め方まで全く理解できない
上でも述べましたが、今作はとにかくアイテムの量や隠し要素が膨大にあります。
そして問題なのはその殆どがゲーム内で説明されないことです。
銃やアイテムがどんな効果があるのか、隠し通路はどうやったら見つかるのか、隠しキャラの開放方法、銃やアイテムの相乗効果など、ゲーム内で語られないことが盛り沢山です。
多くを語らないのは、それはそれでゲームの雰囲気作りに一役買っている面もありますが、個人的には攻略サイト片手にゲームを進めるのは嫌いなのでマイナスの印象です。
そもそもみんなが攻略サイト見ないと分からないなんて、ゲームとしてどうかと思うのです。
ゲームへの没入感の観点からも、何度も攻略サイトの画面を見ながら遊ぶのは集中力が削がれますし、満足に楽しめません。
死んだらほぼ全て最初からやり直し
ローグライクなため当たり前ですが、死んだときはアンロックしたアイテムが開放されることなど以外は全て1からやり直しです。
セーブして死ぬ前から再び挑戦するということはできません(中断セーブはできますが、死んだらリセットされます)。
この緊張感を楽しめるか、単純にストレスとして感じるかが、このゲームを楽しめるかにかかっています。筆者は後者でした。
このゲームは難易度だけでなく運要素も非常に大きいので、せっかくいいアイテムが出ても、死んだら全て手放すことになります。もどかしい!
ドット絵なのに何故かロード時間が長い
このゲームは昔ながらの味のあるドット絵で全てが表現されていて、ダウンロード容量もたったの1GBそこそこしかないのですが、なぜか合間に挟むロード時間が意外と長いです。
筆者はPS4proのSSDに本作をダウンロードしていて、気になるほどではないのですが、もう少し最適化を頑張ればロード時間くらい短縮できたのではないかと思います。
ただインディーズタイトルなのでそこまで技術力を求めるのも酷かもしれません。
画面の視認性が少し悪い
本作は味のあるドット絵で構成されていますが、表示されているオブジェクトの量がなかなかに多いです。
そのせいか画面の情報量が多くたまに自分の位置を見失ってしまうことがありました。
破壊したり干渉できるオブジェクトが多いのはゲームのこだわりを感じて良いのですが、キャラクターと背景がときどきごちゃごちゃになるので、もう少し自分のキャラや敵キャラが強調されていると視認性が高く遊びやすかったのではないかと思います。
ただでさえ弾幕シューティングゲームなので、画面の情報量が多く、見づらく感じることが多々ありました。
そして意図せず穴に落下したり敵に体当たりしてしまう場面が多々ありました。
コントローラでのエイムが難しい
本作はもともとがPCゲームなのでマウス前提のエイム操作なのかもしれませんが、コントローラーで遠くの敵を正確に狙うのは難しいです。
右スティックで360度狙って撃つのが本作の基本操作になるのですが、やってみると案外大変です。
遠くの敵はなおさら当てづらいです。
本作には設定から敵を自動で狙ってくれるオートエイムの設定があるので、狙わなくてもプレイできてかなり楽になりますが、オートエイムは少しでも画面外の敵だとサポートされなくなる上に、オイルの入ったドラム缶など干渉できるオブジェクトにも狙うようになるので、思った方向に撃ってくれないことが多々あります。
また間に壁がある敵も狙ってしまうので無駄撃ちも多くなります。
なのでやはりある程度は自分で狙って撃つことが必要になりますが、若干難しいので慣れが必要です。
終わりに
本作はトロフィーコンプリートすることができませんでしたが、自分のクリアした範囲でレビューさせていただきました。
非常に骨のある作品で、難しいだけでなく細部の作り込みも凄いことになっているので、腕に自信のある方はぜひプレイしてみてください。
このブログでは筆者がプレイしたゲームソフトのレビューやゲームのコラム、購入した商品のレビューなどを行っているので、よろしければ他の記事も読んでいただけると嬉しく思います。
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お読みいただきありがとうございました。