PS5が発売してしばらく経ちましたが、まだまだ欲しい人の手に届いていないのが現状ではないでしょうか。
そんな中今回はPS5発売後もPS4がまだまだ現役である理由をいくつか紹介してみたいと思います。
これからPS4を購入しようか悩んでいる人や、今もPS4で遊んでいる方の背中を押せたら幸いです。
合わせてご覧ください。
目次
- 縦マルチタイトルはまだまだ続く
- PS4ユーザーがみんなPS5を必ず買う訳では無い
- PS4の画質は既に十二分に美麗である
- 実はPS4とPS5に大きな性能差はない
- PS4との後方互換は99%
- PS4ならかなり安く手に入る
- PS4は世界的に普及したハードである(2023/1/1追記)
- PS4がPS3の時よりも縦マルチが長くなる理由(2023/1/1追記)
- おわりに
縦マルチタイトルはまだまだ続く
PS4とPS5の両方で発売されるいわゆる縦マルチのタイトルが今後も非常に多く出ると予想されます(中にはPS5では発売されず、PS4のみで発売するタイトルも)。
すでにカプコンからは発表されているエグゾプライマルやバイオハザード8ゴールドエディション、ストリートファイター6も縦マルチですし、2022年発売のエルデンリングやグランツーリスモ7、ホライゾンフォービドゥンウエストやゴッドオブウォーラグナロク、2023年発売のアーマードコア6や龍が如くシリーズ, ホグワーツレガシーも縦マルチとなっています。
もちろん、上記のようなタイトル以外でも大小様々な多くのタイトルが縦マルチで発売されています。
以上のような傾向からも、多くの人が2024年以降も縦マルチが続いていくと予想していますし、自分もそうなるだろうなと思います。
高速なSSDなどを活用し技術の粋を極めたようなタイトルでない限り、PS4で動かせないようなソフトはほとんど無いと思われます。
また、昨今の新しいゲームのクオリティはもはや縦マルチだからといって性能に足を引っ張られる程の性能差では無くなっている気もします。
shirosgamereview2021.hatenablog.com
新しいゲームの判断基準がそのグラフィックやゲームシステムのクオリティではなく、縦マルチかそうでないかが判断基準になってしまっている人も時々いますが、縦マルチでもPS5などの現行機のパワーはフル活用されているので「縦マルチだからクオリティが下がる」、ということはもう過去の話になりつつあります。
もし縦マルチが本格的に終了するときは、PS5やXboxSeriesXでは1080pまたは30fpsが標準になってしまっていると思います。
また、Switchの存在もPS4へのソフト供給期間を考える上で重要です。
基本的に性能はSwitchよりもPS4の方が数段高いため、少なくともSwitchが現役のうちはPS4へのソフト供給が止むことはないと予想します。
PS4ユーザーがみんなPS5を必ず買う訳では無い
確かにPS5の前評判はすごく良かったと記憶しています。
PS3以来の後方互換性が搭載され、ゲーム機としてはハイエンドに仕上がっており、PS4で遊んでいるユーザーが買い替えても、新規のプレイヤーからしても魅力的な製品に仕上がっているのは事実です。
とはいえ、PS5をすぐに欲しがるのはやはり熱心なゲーマーの方でしょうし、コスパが良いと言っても本体は高いです。
機械に詳しい人ならPCと比較してPS5のコスパの良さがわかると思いますが、そうじゃない人からしたらスイッチより2万円以上高いゲーム機という印象のはずです。
また、コロナ禍中での発売開始となってしまったこともあり、マスクやSwitch以上の転売被害が起こっている商品なので、一般的に普及するにはかなり時間を要すると予想できます。
ゲームハードはとにかく普及率が命ですから、PS5がその真価を発揮できるようになるまでには過去のゲームハード以上の時間がかかるかもしれません。
またPS5の性能を堪能するために、人によっては4Kテレビや4Kモニター、音響機器の買い替えも必要になってくるので、トータルの資金を考えるとかなりの出費になります。
以上のような理由から、しばらくはまだPS4に留まる人も多いのではないかと思います。
PS4の画質は既に十二分に美麗である
高精細なグラフィックが代々プレイステーションの売りになっていますが、個人的な意見では驚異的なグラフィックの進化はPS3でもう終わったと思っています。
解像度的にも、内部のグラフィック的にも、PS3の時代にある程度完成されていたというのが個人的な意見です。
ではなぜPS4が成功したのかといえば、SIEが充実したPS4専用のソフトを用意したからだと思います。
もしPS4に専用のソフトがなく、PCでも同じように発売されていたらPCゲーマーからは見向きもされず今の成功はなかったと思います。
また、PS5は4K解像度も売りにしていますが、人によってはフルHD以下の環境でまだ遊んでいると思いますし、正直フルHDも十分綺麗です。
PS4の1080p60fpsまでの描画性能はまだまだ時代遅れではないと言えます。
一時期PS4版のサイバーパンク2077が炎上した騒ぎがありましたが、PVやプレイ映像を観たりその他調べた限り、PS4のスペック不足と言うよりCDprojectredのCS機への最適化不足が原因だなと思いました。グラフィックもPS3レベルだったとか。
実はPS4とPS5に大きな性能差はない
公式から発表されているPS5のGPU演算性能は10.3TFLOPS(ブースト込)、一方PS4の演算性能は1.84TFLOPSとなっています。
かなり差があるように見えますが、両者はターゲット解像度が全然違います。
PS4はフルHDでPS5は4Kをターゲットにしており、画素数にして4倍の違いがあります。
上の数字から、PS5はPS4の約5.6倍の演算性能がありますが、これを4で割ればその差は1.4となるので、数値の話だけすれば映し出されるグラフィックに大差がないと言えます。
しかもPS4での解像度を900pまで落とせば、PS5との性能差が無視できるほどになります(GPUだけを比べた場合です)。
今まで発売されているゲームのパフォーマンスを考えると、PS5はPS4の4倍ものパフォーマンスを出せますから、例えばPS5でネイティブ4K60fpsを実現しているソフトは、PS4では1080p60fpsで理論上は動かせるくらいの性能差です(GPUだけを比較した場合なので、その他の部分がボトルネックになることはありえます)。
PS3とPS4はPS4とPS5以上に性能に差がありましたが、3年以上縦マルチでソフトが発売されていましたし、当時既にグラフィックの差もあまり感じられないという意見が多かったと記憶しています。
PS5は性能に注目されがちですが、実は歴代のプレステを比較するとその進化は小さくなっています。
詳しいPS5の性能についての考察はこちらの記事にまとめています↓
shirosgamereview2021.hatenablog.com
また、仮にPS5で描画できるポリゴン数などが増えたとしても、それが必ずしも人間の目で見て進化を感じられるとは限りません。
PS1からPS3くらいまでは、ポリゴン数の増加が目に見えて分かりグラフィックは驚異的に進化していましたが、現代ではもうポリゴン数が少し増えたからといって人の目で分かる差ではなくなっています。
ただしグラフィックの表現に差がないと言っても、PS5世代のゲーム機では高速なSSDを搭載していますから、周りの風景が瞬時に変化したり、オープンワールドを一瞬でワープしたりなど、SSDを活かしたゲームシステムの変化はあると思います。
しかしそういう新しい手法のゲーム開発にすぐには以降しないと思いますし、少なくとも今までのゲームデザインを踏襲している限りは縦マルチのソフト展開で問題なくPS4世代のゲーム機でもゲームを動かせると思います。
また、アンリアルエンジン5のデモとして使われたマトリックスのゲームのように、PS5やXboxSeriesXなどの現行機種で720p~1080p・30fpsのゲームは流石にPS4では動かせないと思われます。
今はPS5などでは4K60~120fpsのソフトが多いですが、もしPS5・XboxSeriesXなどで1080pまたは30fpsを基準にゲームが作られるようになったら、PS4は役目を終わると思います。
PS4との後方互換は99%
PS5には後方互換機能があり、ほとんどのPS4ソフトをより速いロード時間で遊べることが宣伝されていますが、個人的には99%というのが不安要素です。
まったく動かないタイトルは数えるほどしかありませんが、ゲーム内の細かなバグなども含めたら他のソフトでも危険性が無いとは言い切れないと思います。
実際、PS4ソフトをPS5で遊ぶ場合に関して販売ページにも注意書きがありますし、バグの報告件数もかなりの数に登るようです。
やはりPS4世代のゲームソフトはPS4で遊ぶのが最善なのではないでしょうか。
PS4ならかなり安く手に入る
2022年にPS5は値上げしたため、通常モデルの税込み価格は6万円を超えています。
しかも、2022年末現在、PS5はほとんどの地域で抽選販売の形式になっているので、欲しくてもすぐに手に入るとは限りません。
しかし、PS4ならば新品でも約3万円、中古ならさらに格安で手に入れることができます。
これからゲームを遊ぼうと考えている人にとっては、PS4でも数え切れないほどたくさんの名作を遊ぶことができます。
浮いた数万円をソフトの代金にあてることもできますし、そもそもの購入のハードルが非常に低くなるのもメリットです。
まだまだ新作は提供されますし、今からでもPS4で十分楽しむことができます。
特に4K対応のテレビやモニター、3D音響設備が無い方にとってはPS5はオーバースペックになりますので、そのような環境が無い方にはPS4の方が適していると思います。
また、いずれはPS5のみでソフトが供給されることも考えられますが、プレイステーションでは代々ほとんどの名作が次世代機でリマスターされる傾向にありますので、それらの新しいソフトはPS6などの新世代機で遊べる可能性が非常に高いです。
PS5のように後方互換性がある可能性もあります。
また、PS5は今のところ普及率があまり良くないので、専用の新作タイトルが少ない傾向にあります。
ゲームハードは普及率が命ですので、今はまだ様子見をしておくのもいいと思います。
PS4は世界的に普及したハードである(2023/1/1追記)
ハードの普及率は、ソフトの提供数に大きく影響します。
任天堂はWiiUの販売が振るわなかったことからすぐにソフトの供給を止め、速やかにSwitchに移行しました。
性能だけを比較すれば、Switchで発売されている多くのタイトルはブレスオブザワイルドのようにWiiUでも動かすことができるはずですがそうはなっていません。
いくつか理由はありますが、結局は普及率が低く売上に繋がらないということが大元の原因になります。
しかし一方のPS4は世界売上数で1億台を突破しており、ゲーム機としては大成功の部類で普及しました。
PS4が成功した理由の1つはソフト開発のしやすさにあります。
PS3がPCとは異なる独自設計のマシンだったため、ソフト開発が難しくラインナップが不足してしまった反省を受け、PS4では潤沢なメモリ容量をはじめ様々な点で開発者に優しいハードになりました。
また、性能の高さは直接売れ行きに直結する要素ではありませんが、競合3社の中で最もハイエンドなコンソールだったことも消費者を魅了した要素の一つだと思います。
他にも理由は色々ありますが、結果的に普及率の高いPS4には売れる市場が長く残るので、PS3時代のPS2のように、PS5発売以降も長期間ソフトが供給されていくと考えられます。
PS4がPS3の時よりも縦マルチが長くなる理由(2023/1/1追記)
PS3もPS4が発売されたあと3年位は縦マルチとしてソフトが供給された過去がありますが、僕としてはPS4, 5の縦マルチはそれを超える期間続くと予想します。
理由は大きく5つあります。
- PS4はPS3に比べてソフト開発がしやすいこと
- PS4はPS3よりも世界的に普及したハードであること
- 世代間の性能差が以前よりも小さくなったこと
- PS4proという上位モデルがライフサイクルの中期に発売されたこと
- PS4よりも性能の低いSwitchが大成功しており、まだまだ現役であること
中でも上2つの理由はソフト開発の予算削減や売上の増加に直結する要因ですので、PS3と比較すると今回は旧世代機でソフト展開をするメリットが大きいです。
他にも別項目で紹介したように性能差が小さくなったことも縦マルチを継続する上で障壁が少なくなりましたし、PS4proという上位モデルを発売してPS4を延命させたからには、サポートも以前より長い期間続くと思われます。
PS4proやXboxOneXなどは、早々とソフト供給を終了させてしまうにはもったいないほどの性能を有していますし、比較的発売してからの経過年数も少ないですからね。
また、別の項目でも触れたように、Switchの市場の勢いが非常に大きいので、それよりも性能の高いPS4でもソフトを供給する企業は多いと思います。
近年はソフトのマルチプラットフォーム化が進んでいるのも後押しして、以上のような理由からPS4ではPS3の時以上に縦マルチでのソフト展開が長くなると予想します。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回はPS5が発売後もまだまだPS4が現役である理由を紹介させていただきました。
まだPS4で遊んでいる方や、これからPS4で遊んでみようという方の参考になれば幸いです。
個人的には、SIEにはPS4のソフトの互換性やリマスターなど、PS4時代の遺産ばかりをPS5の宣伝文句にするのではなく、PS5独自の価値をもっと持たせてほしいなと思っております。
また、PS5世代ではPCといかに差別化していくかも鍵になると思います。
合わせてご覧ください。
このブログでは僕がプレイしたゲームソフトのレビューやゲームのコラム、購入した商品のレビューなどを行っているので、興味がありましたら他の記事も見ていただけるとお役に立てると思います。
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お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m