今回は王国の道具屋さんという3DSのダウンロード販売限定のゲームをレビューしていきます。
本作は経営シミュレーションゲームで、プレイヤーがとある王国の道具屋さんの店主になり様々な商品を販売してお店の人気を上げていくことが目的となっています。
素材の獲得から加工・販売まで全部をこなす必要があるのですが、特徴としては、かなりお手軽にスピーディーに一連の流れを進めることができます。
元がスマホゲームなのですが、デザインをはじめ色々とパワーアップされていて、小規模ながらも完成度の高い作品となっています。
目次
良いところ
短時間に気軽に経営シミュレーションができる!
本作は元がスマホゲームということもあり、じっくり腰を据えて遊ぶというよりはスキマ時間に遊ぶような作りになっています。
傭兵を雇って戦闘で素材を集め、専門店で素材を加工し商品を作り自分の店で販売する、一連の流れはこんな感じなのですが、早ければこの作業を数分で終えることができます。
また、商品によって売れやすさは異なりますが、お店に商品を並べておけば3DSをスリープモードにしても勝手に売れていくので、放置ゲーの要素もあります。
つまり、短時間で素材集めと加工まで終わらせて、後はお店に並べて放置、という作業を繰り返すことでゲームを進めていくことができます。
戦闘はほぼオートで進むので非常に楽
本作は素材集めのパートでは傭兵を雇って敵を倒していくのですが、この戦闘パートでは傭兵が勝手にどんどん攻撃をしてくれます。
そしてプレイヤーは敵が落とす素材を敵の攻撃を避けながら集めていきますが、これが非常に簡単・短時間でさくさく進みます。
時には傭兵が負けてしまう時もありますが、途中まで集めた素材は回収できますし、大きなデメリットも無いのであまり気にせずどんどんチャレンジできます。
一回のクエストにかかる時間は短ければ1分程度なので素材を簡単に集めることができます。
個人的には複数の味方がオートで戦ってくれるゲームが大好きなので、本作の戦闘パートはシンプルながら結構お気に入りです笑。
実はオートと言っても攻撃モードと防御モードを切り替える指示ができるのですが、全体にしか指示できず、1人しか狙われないのに防御をすると全員の攻撃の間隔が長くなり、結果的に戦闘が長引いて損失になる場合が多いので、実質指示しないのが一部のボスを除き最善策だと思います。
机に商品を並べておくとプレイしていない時に勝手に売買してくれる
上の項目でも少し触れましたが、商品を机に並べておくと3DSがスリープモードの時も勝手に売買が進みます。
商品さえ並べておけば裏で素材集めや調合をしているときもある程度は売れているので、効率的にゲームを進めることができます。
また、商品を並べる机の大きさや、1つの場所に置ける品数は設備に投資することで増やすこともできるので、どのように販売していくかをある程度考えて経営していくことも大事になってきます。
やりこみ要素も意外と多い
3DSのオンラインストアで800円で販売されている本作ですが、やりこみ要素は意外と多いです。
まず戦闘パートでは、雇う傭兵の種類によってレベルがあり、たくさん戦闘することでキャラや技のレベルが上っていきます。
そして条件を満たして次のステージに進むと雇える傭兵の数も増えていくので、最終的にはかなりの人数を連れて数で押していくことができます。
商品の合成パートでは、ヒントを頼りに新しい商品を開発していきます。
すぐに分かるものから、難しいヒントもあるので商品を全て開発するのはそれなりに難しいですが、たくさん作るほどヒントが増えるので試行錯誤して発見していく楽しさもあります。
そして販売パートでは、商品ごとにレベルが設定されていて、同じ商品を売ればどんどんレベルが上がります。
商品のレベルが上がると戦闘が有利になるステータスの上昇などが得られるので、色んな商品を沢山販売するのも攻略の助けになります。
これが良い具合に商品を販売するモチベーションに繋がっていると思いました。
というのも、売れるまで時間がかかる商品も多いので、速くお金が集めたくてどうしても同じものばかりを売りさばきたくなるのですが、レベルの概念があるおかげで他の商品も一応売っておくか、という気になるんですよね。
他にも街のお客さんの注文への対応や、条件を満たすと入手できる称号などもあるので、全部遊びつくそうと思ったら数十時間は遊べると思います。
これだけ色んな要素があると忙しくて大変なゲームと思われるかもしれませんが、実際は色々無視して適当に自分のやりたいことだけ進めていってもある程度はなんとかなるので、気軽に遊ぶことができます。
店内の模様替えができる
ささやかなことかもしれませんが、店内の模様替えも可能で好みの店内の景観にすることができます。
とはいっても種類はそんなに多くはありませんが、こういう部分にも小規模なタイトルながらこだわりがあるのが凄く良いと思いました。
惜しいところ
調合のヒントが難解なことがある
良いところでも紹介しましたが、素材を合成して商品を作るパートではヒントが与えられて、それに従うことで比較的簡単に目的の商品を作ることができます。
基本的には分かりやすいというかほぼ答えみたいなヒントが多く与えられるのでサクサク進められるのですが、ときどき表現を素材の説明と変えてきたりするのでそういう場合は地味に時間がかかったりします。
これは性格によるので一概には言えませんが、個人的には悩んで試行錯誤したり進行が滞るのが嫌だと思ってしまうので惜しい点で紹介させていただきました。
しかし、普遍的に言えることですが、難しいことはもちろん成功したときの嬉しさが増すというメリットがあるので、必ずしも悪い点ではありません。
合成の画面の一覧性が少し悪い
UIのお話になりますが、合成パートでは商品の一覧ページで一度に2つまでしか表示されないので、地味に目的の商品を探すのが面倒だったりします。
最初の方は問題無いのですが、ゲームを進めていくと商品の種類が増えていくので探しづらさが若干鬱陶しく感じました。
作ろうと思った商品の素材が無いことが多く、合成した商品が次の商品の素材になることもしばしばあるので、かなり何段階も遡って商品を探すことが多々あります。
そういった場合にすぐに見つからないのが、商品の合成がメインとなる本作においては少し不便な要素でした。
元がスマホゲームなことも影響があるかもしれませんが、3DSでは少し最適化が不十分だったかもしれません。
後は、合成では専門店で作った物を別の専門店で素材として使うことがあるのですが、この場合いちいち別のお店を選び直さないといけないのも少し面倒に感じました。
設定を壊してしまう部分もあるかもしれませんが、足りない素材がもしあっても、それが合成で作れる場合はその場で勝手に補充されるような工夫があっても良いのではないかと思いました。
まとめ
本作の魅力を簡単にまとめると、
- 戦闘から販売まで一連の流れが5分程度で完結し、販売も放置していれば勝手に済んでいるため、スキマ時間で手軽に楽しめる経営シミュレーションに仕上がっている。
- 戦闘では複数の味方がオートで戦ってくれるので楽で楽しい。
- やりこみ要素も豊富で、隅々まで遊べば数十時間は遊べそう。
となります。
あまり下調べせずに勢いで購入した本作ですが、サクサク進められる点や戦闘パートが単純ながら面白い点がハマり、夜からプレイしていたら気づいたら朝になってました笑。
小規模なタイトルながらかなり作り込まれている印象で、目立った欠点も無いことからシミュレーションゲームが好きな人には広くおすすめできる作品です。
AAAタイトルには無い手軽さも本作の魅力だと思うので、じっくり腰を据えて遊ぶのに抵抗がある人にも是非おすすめです。
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